戦国時代から幕末明治にかけての時代小説と、近代の実在した人物を綴った【池波正太郎】の、何れも興味をそそる八編の物語。お気に入りは、若き日の中山安兵衛(堀部安兵衛)が恩義ある菅野六郎左衛門の助太刀に馳せ参じる『決闘高田の馬場』。ケガと数多の病気に苦しみながらも、昭和29年3月場所で幕の内最高優勝した大関・三根山隆司(本名:島村島一)の人生に肉薄した『三根山』。東京帝国大学の教授らの軋轢の狭間で苦学研究を続け、日本の植物学の父と謳われるようになった『牧野富太郎』の苦難の人生に、強く惹きつけられた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2020年3月8日
- 読了日 : 2020年3月7日
- 本棚登録日 : 2020年3月7日
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