ケインとアベル 下 (新潮文庫 ア 5-4)

  • 新潮社 (1981年5月27日発売)
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感想 : 88

20世紀アメリカ合衆国の歴史的事件を背景に、メガバンクの頭取として成功したケインと、ポ-ランドの移民からホテル・チェ-ンのオ-ナ-にまでのし上がったアベル(ヴワデグ)との宿命的な出会いと愛憎の果てを描いた壮大な人間ドラマは、大きな感動のうちに幕を閉じる。ケインとアベルがニュ-ヨ-ク五番街で邂逅する場面は、この大河小説を締めくくる見事な圧巻。(エリア・カザン監督の映画『アメリカ・アメリカ』で、新天地アメリカの “自由の女神“ を目にしながら入港する青年の姿が、アベル自身と被さって涙を誘う)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国文学
感想投稿日 : 2020年3月1日
読了日 : 2020年2月28日
本棚登録日 : 2020年3月1日

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