明智左馬助の恋 上 (文春文庫 か 39-6)

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  • 文藝春秋 (2010年5月7日発売)
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備前・児島半島で生を受けた三宅弥平次(後の明智左馬助)の波乱の生涯を追った本編は、【加藤廣】による『信長の棺』『秀吉の枷』に続く本能寺三部作完結編である。織田信長の常軌を逸した横暴ぶりが、前二作を通して繰り返し描写されてきた。明智光秀ならずとも、信長への怨念は深まるばかりである。光秀の娘婿となった左馬助の実直さゆえに律儀な振る舞いは、殺伐とした戦国の世に仄かな輝きを見る想いがする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2019年9月26日
読了日 : 2019年9月26日
本棚登録日 : 2019年9月26日

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