大学4年文学部に在籍する《私》の卒論のテーマは「芥川龍之介」でした。 神田のアルバイト先<みさき書房>で、芥川の『六の宮の姫君』のことを《あれは玉突きだね。・・・いや、というよりはキャッチボールだ》という謎めいた言葉を芥川自身が語っていたことを知った《私》は、真理の探究に乗り出します。 本作は、早稲田大学文学部にいた著者の幻の卒論だったという「文学論」が披露されているようです。 無二の親友「菊池寛」との交流のなかで生れた『六の宮— 』誕生秘話が語られる異色篇です。
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2021年5月3日
- 読了日 : 2021年4月28日
- 本棚登録日 : 2021年4月28日
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