フランスの挿絵画家ジル・シャルタン氏が、古代ローマ帝国の研究に40年の歳月をかけて完成させた、ローマ歴(西暦314年)の永遠の都ローマの細密鳥瞰図は、目を見張る素晴らしさに引き寄せられて、雄大なローマの街並みを散策する自分に気付かされる。カエサルの亡骸を火葬した場所に皇帝アウグストゥスが建てた「カエサルの神殿」、アグリッパ建立による「パンテオン」、ハドリアヌス帝の霊廟(サンタンジェロ城)、貧民街界隈のインスラ(集合住宅)などなど、得も言われぬ壮大さと時空を超えた地図の旅に酔いしれた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
学術書
- 感想投稿日 : 2021年9月11日
- 読了日 : 2021年9月5日
- 本棚登録日 : 2021年9月5日
みんなの感想をみる