これこそ小説だと言ってもいい、見事な小説だった。久々に文句なし掛け値なしの星五つの小説だった。
初めはなんでもない誘いから「興味」を持ち、はまり込んで「趣味」となって、それが「生活」となってついには「人生」になる。その変わっていく様を鮮やかに描いている。
趣味とはこうでなくては、とうならせるものだった。何度も落語で身につまされるところはなかなか泣かされた。
落語が物語を回し、物語られた生活が落語を深める。章ごとに柱となる落語を立てて展開されていくストーリーが本当に快かった。
名作である。今年読んだ中でも指折りの作品だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年12月24日
- 読了日 : 2013年12月24日
- 本棚登録日 : 2013年7月1日
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