中世の身体

  • 藤原書店 (2006年6月1日発売)
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感想 : 4

「身体」に着目して中世ヨーロッパの世界を描いた本。身体に対する意味付け方は当然のことながら現代とは異なり、筆者はとくにキリスト教の影響力の大きさを重視している。信仰、文学、政治において身体のメタファーが数多く登場することから、中世とは身体の時代だったとする。個人的に面白かったのは、中世では「笑い」は悪魔の領域に属するもので、善いものとはされていなかったという話。中世の絵画がなぜあんなに怖いのか、その理由がわかってすっきりした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史学
感想投稿日 : 2021年4月12日
読了日 : 2021年4月12日
本棚登録日 : 2021年4月12日

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