「身体」に着目して中世ヨーロッパの世界を描いた本。身体に対する意味付け方は当然のことながら現代とは異なり、筆者はとくにキリスト教の影響力の大きさを重視している。信仰、文学、政治において身体のメタファーが数多く登場することから、中世とは身体の時代だったとする。個人的に面白かったのは、中世では「笑い」は悪魔の領域に属するもので、善いものとはされていなかったという話。中世の絵画がなぜあんなに怖いのか、その理由がわかってすっきりした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史学
- 感想投稿日 : 2021年4月12日
- 読了日 : 2021年4月12日
- 本棚登録日 : 2021年4月12日
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