ツェラーンもしくは狂気のフローラ: 抒情詩のアレゴレーゼ

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  • 未来社 (2002年3月25日発売)
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ツェラーンの詩には植物の名前が頻出し、ツェラーン自身、植物分類学の専門的知識を持っていたという。本書は、ツェラーンの植物分類学に対するアンビバレントな欲求――植物への耽溺と分類への偏執――を冒頭に仮設し、この抒情詩の解釈に植物分類学的思考を導入することで、ツェラーンの詩に「歴史が自然を侵犯する」ことにより刻みつける「鋸歯状の分劃線」(ベンヤミン)を浮かび上がらせるこころみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2009年7月11日
読了日 : 2005年7月31日
本棚登録日 : 2009年7月11日

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