3
2009-07-11T21:32:49+09:00
ツェラーンの詩には植物の名前が頻出し、ツェラーン自身、植物分類学の専門的知識を持っていたという。本書は、ツェラーンの植物分類学に対するアンビバレントな欲求――植物への耽溺と分類への偏執――を冒頭に仮設し、この抒情詩の解釈に植物分類学的思考を導入することで、ツェラーンの詩に「歴史が自然を侵犯する」ことにより刻みつける「鋸歯状の分劃線」(ベンヤミン)を浮かび上がらせるこころみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2009年7月11日
- 読了日 : 2005年7月31日
- 本棚登録日 : 2009年7月11日
みんなの感想をみる