ブッダ全12巻漫画文庫 (潮ビジュアル文庫)

著者 :
  • 潮出版社 (2000年4月1日発売)
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感想 : 207
4

1巻

ほとんど知らない仏陀の一生を描く。1巻は幼少時代を描く。

仏陀には、幼少から動物に乗り移れる才能や自分を犠牲にして

他人を生かすような徳がある。今後、どのように、悟りを

開いていくか目が離せない。生きることの苦しさ、意味など

が語られる深い内容である。

2巻

シッダルタが旅発つまでの物語。今後、話に大きな影響を与えてきそうな

人物が産まれたり、登場してきている。

シッダルタは大国に脅かされている小国の王子。身分制度や人の苦しみ様子に

悩みつづけ悟りを開き、世の人へ教えを伝えるための人生を歩きつつある。

3巻

ブッダと将来敵対するダイバダッタの幼少を描く。解説にイスラム原理主義に

近い人物とある。1,2巻で出てきた人物とブッダとの関係も現れはじめ、話に

奥行きが出てきた。マガタ国の王からブッダ(目覚めた人)という名前をいただき、

4巻

シッダルダがついに悟りを開く。

「木や草、動物、人間はこの自然の中にあるからにはちゃんと意味があって

生きている。あらゆるものとつながりを持って生きてるものは大事な役目を

果たしている。川のように自然に生きろ。」

5巻

ブッダが本格的に、教えを説いてまわる。5巻では鹿を相手に理解を得ると

同時に苦行僧の心も開かせ始める。

6巻

 悪魔にとりつかれたアナンダの半生が中心になる。

ブッダとの対話で悪魔は消し去り、アナンダ自身も生まれ変わる。

8巻。最後になってブッダは、神は人間の中どこにでもいるという

悟りを開く。

シャカ族が滅亡する際に、1巻から登場しているタッタが亡くなったことで

ブッダの教えに迷いが生じるが周囲に助けられ生涯旅を続ける決意をする。

大国2つの王を救い、死後2000年以上も教えが続いているということは

普遍的な思想があるのであろう。

漫画は大分脚色されているにも関わらず、実話のように感じられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2009年11月21日
読了日 : 2008年8月24日
本棚登録日 : 2008年8月24日

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