紺碧の艦隊: 運命の開戦 (TOKUMA NOVELS)

著者 :
  • 徳間書店 (1990年12月1日発売)
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本棚登録 : 42
感想 : 2
3

もう15年ぐらい前に読んでいた本を読み返してみた。

本棚がもう一杯一杯になったので、古本屋に持っていこうか?ということでそれならばもう一度読んでみようと引っ張り出した。

当時 沈黙の艦隊 という かわぐちかいじ の漫画が流行った頃だったと思う。

戦時冒険SF小説というジャンルになるらしいのだが、今読み返してみると、なんとご都合主義のストーリーなのだろう。

第二次世界大戦末期に戦死を遂げた山本五十六が、生まれ変わって別の現世に戻ってくる。

別の現世でも前世と同じように時代が流れて、再び第二次世界大戦を戦おうとしているというセッティング。

山本五十六だけではなく、別の現世には、同じように第二次世界大戦を前世で経験した同志が沢山日本に現れ、陸軍、海軍の要職につき、秘密裏に前世での失敗を繰り返さないために、新たな戦いを挑むというもの。

もちろん前世の体験を、別の現世でトレースしていくので、失敗を繰り返さないというのは、かなり不公平な設定だが、そのばかばかしさがいい。

それに第二次世界大戦がなぜ始まったのかという裏もそれなりにとってあるため、そういう意味だったのかと思わず、感心する場面も。

記憶では話が進むにつれ、日本だけではなく他にも前世を生きた人が出てくるはずだが、なぜか日本にだけ要職に就く人が続出するのは、やはりご都合主義のSF小説ならではといった感じ。

それにしても読み返しということをめったにやらないけれども、たまに読み返してみると、本の中身もさることながら、この本を読んでいた頃は、確かこんなことがあったなと、当時を思い出せる。

全巻そろえたんだっけな?

持っている分だけ読んでみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月23日
読了日 : 2009年8月26日
本棚登録日 : 2012年9月23日

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