紺碧の艦隊 2 (TOKUMA NOVELS)

著者 :
  • 徳間書店 (1991年5月1日発売)
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感想 : 2
3

紺碧の艦隊2巻目も1巻目同様に都合のいい展開である。

前世と違い、小説中の現世では、わが大日本帝国は科学力でアメリカを圧倒している。

ハワイを制圧し、パナマ運河を破壊した1巻目で、米国の太平洋での海事活動を封鎖したのだが、工業力に勝る米国が早くも、ベーリング海に新たな艦隊を投入。

しかしこの艦隊をおびき出し、航空隊を全滅させたあと、艦隊をそっくりそのまま生け捕りにしながら、艦隊ごと捕虜として米国に帰すという荒業の展開。

これで大日本帝国の正義を訴えているという。

いくらなんでも敵戦力をそのまま返してしまう戦争というのは、どういった戦略を考えても??

それでも、歴史通り日本を初空襲させながら、実は科学力で先を行く日本が、それを迎撃するという展開に。

都合がいい小説ではあるが、最近のむしゃくしゃする気分の中では、なんとなく気分がすっきりする感じがいいような・・・。

ご都合でも何でも、読んでいてすっきりする感じは、作者の戦略にはまっているかも・・・。

2巻目は、1巻目にも増して、解説が増えてきたのが気になるが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月23日
読了日 : 2009年8月27日
本棚登録日 : 2012年9月23日

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