紺碧の艦隊2巻目も1巻目同様に都合のいい展開である。
前世と違い、小説中の現世では、わが大日本帝国は科学力でアメリカを圧倒している。
ハワイを制圧し、パナマ運河を破壊した1巻目で、米国の太平洋での海事活動を封鎖したのだが、工業力に勝る米国が早くも、ベーリング海に新たな艦隊を投入。
しかしこの艦隊をおびき出し、航空隊を全滅させたあと、艦隊をそっくりそのまま生け捕りにしながら、艦隊ごと捕虜として米国に帰すという荒業の展開。
これで大日本帝国の正義を訴えているという。
いくらなんでも敵戦力をそのまま返してしまう戦争というのは、どういった戦略を考えても??
それでも、歴史通り日本を初空襲させながら、実は科学力で先を行く日本が、それを迎撃するという展開に。
都合がいい小説ではあるが、最近のむしゃくしゃする気分の中では、なんとなく気分がすっきりする感じがいいような・・・。
ご都合でも何でも、読んでいてすっきりする感じは、作者の戦略にはまっているかも・・・。
2巻目は、1巻目にも増して、解説が増えてきたのが気になるが。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月23日
- 読了日 : 2009年8月27日
- 本棚登録日 : 2012年9月23日
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