審判といっても、バスケットボールではありません。
日本でも裁判員制度が始まりました。
今年の候補には、入りませんでしたが、いつ自分に順番が回ってくるかはわかりませんよね。
自分の判断で誤審になったらどうなってしまうのだろうか?なんてことを考えずには置かない作品でした。
この作品自体は、少女誘拐殺人事件で容疑者となり、20年の懲役を終えた元青年が、自分の無罪を証明するために、ホームページを立ち上げ、そして事件の真相に迫っていくというもの。
冤罪の影にある警察の不正、元青年の深い思い。
そして二転三転する犯人像。
最後に現れる真犯人が、まさか・・・。
話の設定にかなり無理があるものの、真実を追い求める青年と青年を自白に追い込んだ、元刑事、そして被害者女児の母親。
これらを中心に人間模様を描いていく。
そして冤罪の青年は最後にどうなってしまうのか?事項までに逃げ切った真犯人の心持は。
冤罪と懲役という深いテーマを、裁判員制度が始まるこの時期に読めたことで、自分が裁判員になったときに、何を考えなければならないかの判断基準が変わったように思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月25日
- 読了日 : 2009年5月26日
- 本棚登録日 : 2012年9月25日
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