数学に感動はするだろうけど、この本に感動はしないな。
もっと具体的な数式とか、証明とか、そういうのがばりばり出てくる系だと思ってたんだけど違った。マイルドだった。一般向けだった。肩すかしくらった。残念。
なんだろう、たぶん、作者の考え方にまるで賛同できないから、書いてある内容が事実なのかどうかを疑ってしまって、感動どころではなかった。
いや、あれやん、しょっぱなで、「零」を「レイ」と「ゼロ」と読むときに違いがある云々って書いてあって。「0点」は「レイ」で、「死亡件数0」は「ゼロ」で、完全に無であるときは「ゼロ」、何かあるけど間違っていて正解がないときは「レイ」みたいな。そんな説明されてたけどさー。納得できるか? これ。ほかに「レイ」って読む場合とか「ゼロ」って読む場合、ありそうな気がするけどな。だって、無回答、白紙回答しても「レイテン」じゃん。
ここで「ほんとかよそれ」って思ったことが運のつきでした。最初に疑問を抱いたらもう後を素直に読めないよね。
いくつか面白そうな部分はあったので、そこを詳しく書いてあるような本を探したいところ。
・「π」はすべてを知っている数
・「超越数」
・和算
・ゲンツェンの「自然数論の無矛盾性証明」
この辺面白そうだった。
そんでここでもラスボスなゲーデル先生。
不完全性定理の登場をオセロに例えるくだりは、「ちょっと乱暴な言い方をすれば」という枕詞ではフォローできないくらい乱暴すぎるよ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
学術系
- 感想投稿日 : 2015年8月1日
- 読了日 : 2015年8月1日
- 本棚登録日 : 2011年6月14日
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