それぞれのカプが全て濃い人間関係で結ばれているので、それぞれ単体でドラマになっても不思議なじゃないくらい。そこが逆に、詰め込み過ぎ、と言う印象を持たせるかもしれない。事件が起きて、事件の背後にある犯人側のドラマ、事件を追う捜査する側のドラマ、そして事件目撃者の多重人格の少年の内面世界、と…。事件に絡んでくる全ての人間が何かしら事件に関わっているが、どうしても「説明台詞」的にやらないと収まらない部分があって、それも詰め込み感になっているかもしれない。こう言ってしまうとなんだけど、BL以外の要素が濃く、それが物語として独立しても成り立つので、反面、BLCDの要素が薄らいでいる気がした。原作でどう描かれているのか分からんけど、BL要素より普通の事件ドラマの比重が大きい。キャストそれぞれ、声優さんが凄く合っていて、好演していた。なので、単体でスピンアウトを聴きたい、と余計に思ってしまう。餓死事件と言う、人が餓えて死ぬ、と言う死に方が符号となって最後にぱちりとハマる具合は見事、と言いたい。ただなぁ、ちょっとやり過ぎ感も感じる、新城と忍の後日談は。しかし、帝王は流石だなぁ。上条の、一日仕事で疲れて着ているスーツも靴下も汗臭い感じが凄い出ている(笑)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドラマCD
- 感想投稿日 : 2012年1月8日
- 読了日 : 2012年1月8日
- 本棚登録日 : 2011年11月18日
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