オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険

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  • 新曜社 (2008年10月3日発売)
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感想 : 63
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心理学の神話を検証する話。心理学者のスキャンダル集みたいな部分もあり、面白かった。
・オオカミ少女(アマラとカマラ)はいなかった。
・サブリミナル効果はマスコミが作り出した神話であり、ちゃんとした学者が検証したものではない。
・強い言語相対仮説は嘘。双生児の研究で有名なロンドン大学ユニヴァーシティ・コレッジ教授シリル・バートはデータを捏造していた。
・母親が赤ちゃんを左胸で抱くのは、心音が赤ちゃんを安心させるからというのは証明されていない。
最後にちょっと触れられているだけだが、モーツァルトを聞くと頭の回転が良くなる。ロールシャッハテストでその人の性格が診断できる。男らしさ・女らしさは生まれついてのものではなく、文化によって決まるということも、ただの神話のようだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年1月5日
読了日 : 2012年1月5日
本棚登録日 : 2012年1月5日

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