チェーン・スモーキング (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1996年3月28日発売)
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本棚登録 : 917
感想 : 72
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沢木耕太郎による、『バーボン・ストリート』(1984年発表、第1回講談社エッセイ賞受賞作)に次ぐ、1990年発表のエッセイ集(1996年文庫化)。
前作同様に、複数のエピソードの間を魔法の絨毯で飛んでいるような、さり気なくも絶妙かつ緻密な構成は、山口瞳をして「エッセイを小説のように書く」と言わしめた沢木氏ならではのものと言えよう。
また、街、雑踏、リングを包む歓声、カジノのざわめき、夜の路地に鳴る靴音。。。都会を彩る音が聞こえてきそうなところも、沢木氏のエッセイの特徴かもしれない。
前作に続き、(バーボンでほろ酔いになるような)なんとも言えない心地よさを味わえる作品である。
(2013年2月了)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年1月11日
読了日 : -
本棚登録日 : 2016年1月11日

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