キャシーの思い出話のような話が延々と続く。何のことなのか、なぜここまで記憶が良いのか、不思議な霧の向こうの景色を見るような話が延々とつづく。
そして、話の全貌が明らかにされ、すべての謎が解明される。
現実ではありえないフィクションといえばフィクションであるが、
実は私たちも死を迎えるべくして生きていて、誰かのために生きたいという欲望もあり、何のために生きるのかはよくわかっていないのだ、人生について深く考えさせられる本。
さすがはカズオ・イシグロだ。何年も積読状態だったのを後悔した。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ブッカ―賞受賞作家の本
- 感想投稿日 : 2010年10月25日
- 読了日 : 2010年10月25日
- 本棚登録日 : 2010年10月25日
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