ちょっと不思議な余韻の漂う短編5作品。
どれもラストでドキリとしたりヒヤリとしたり。短編ながらも中身は濃い。
一番印象深いのは、タイトルがインパクト大の表題作。
亡き妻のレシピ帳で見つけた謎のメモ。
不思議に思った夫は、妻のレシピ帳により今まで知らなかった妻を発見する。
レシピ帳を読みながら妻の姿を追い妻に寄り添う夫の姿に、読んでいて優しい気持ちになる。
そしてラストの一行には泣けた。
彼の妻は「椎茸」だったけれど、では私は何かな、とふと考える。
…私は若布かな。海の中をゆらゆら漂いながら海上の柔らかい光を感じたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
中島京子
- 感想投稿日 : 2017年8月20日
- 読了日 : 2016年12月22日
- 本棚登録日 : 2016年12月22日
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