第三の時効 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2006年3月17日発売)
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本棚登録 : 7373
感想 : 781
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いぶし銀の渋みがにじみ出た刑事たちと犯罪者との手に汗握る攻防戦。六話の短編全てが面白い。

F県警捜査第一課。
一班朽木班長の理詰め型、ニ班楠見班長の搦手型、三班村瀬班長の閃き型。これらの三集団が常に争いたまに協力し合いながら、憎き犯罪者を追い詰める。一度狙った獲物は決して逃さない貪欲さにゾクゾクしっぱなし。
泣く子も黙る眼光の鋭さ、昔懐かしい昭和感たっぷりの昔気質の男臭さ。
そんな犯罪者に対する厳しさの反面、たまにちらりと覗かせる人情味がまたニクい。たまにしか出さないから余計に響く。ちょっとズルい。

前々からこの作品の評判は聞いていたけれど、長年積んで放っておいていた。もっと早く読めば良かった。恐れいたしました、と懺悔したい。
他の横山作品も読んでみたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 横山秀夫
感想投稿日 : 2022年5月22日
読了日 : 2022年5月21日
本棚登録日 : 2022年5月19日

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コメント 2件

akodamさんのコメント
2022/05/22

mofuさん、おはようございます。
いつも「いいね」ありがとうございます!
私も本作品、ずっと積読棚で眠らせておりました。
終始熱中して読み耽りました。
mofuさんのレビュー、隅々まで激しく同感です^ ^
素敵なレビューありがとうございます。

mofuさんのコメント
2022/05/22

akodamさん、こちらこそいつも「いいね」をありがとうございます!
読み応えのある作品で、私も読み出したら止まりませんでした。
ドキドキしたりうるうるしたり、色々な感情が生まれる短編集でしたね。
温かいコメントをありがとうございました(*^^*)
今後とも、どうかよろしくお願いします。

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