これも面白い。
伊与原さんはとっても博学な方だなー。
「科学」がとても幅広く奥が深いことに感心した。
特に植物学が面白かった。
動植物や化石、鉱物等を展示する自然史博物館を舞台にした連作短編。
几帳面で片付け魔の新人研究員・環と、片付けが苦手な標本収蔵室のファントム、ことベテラン博物学者・箕作(みつくり)のやり取りが面白い。
「名前のないものがあれば、名前をつけたい。名前しかないものがあれば、それがどんなものか知りたい。名前も中身も分かっているものがあれば、どうしてそうなのかを知りたい」
「どんな種にも、その種にしか語れない物語がある」
探求心をとことん煽る「科学」の奥深さ。
知れば知る程、興味の幅も広がる。
古来より現代に受け継がれた「科学」に果てしないロマンを感じた。
私も自然史博物館に行きたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
伊与原新
- 感想投稿日 : 2019年3月23日
- 読了日 : 2019年3月22日
- 本棚登録日 : 2019年3月21日
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