めがねの生産量日本一の福井。
なぜ福井が日本一なのか、今まで不思議に思っていたけれど、今作のお陰でその理由が分かった。
「これから日本に教育が普及し、読者する人口が増える。そうすればめがねはなくてはならぬものになる」
雪に閉ざされた田舎の農村で、農閑期にできる産業を興して村の生き残りに繋げよう、と奮闘する増永兄弟。見事に兄弟のよみが当たって本当に良かった。
私も中学生の頃からめがねをかけている。いつもはぼんやりと見ていたものが、めがねをかけるだけでくっきり見えるなんて。初めてめがねを掛けた時の驚きは格別。その人のそれから先の人生も変えてくれるアイテムの一つと言っても過言ではない。
現代では当たり前のように子供から大人まで掛けているめがねが、どうやって日本に普及したのか分かって面白かった。先人たちの苦労のお陰。
地域産業ってこうやって生まれるものなんだ、という点も興味深い物語だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年7月7日
- 読了日 : 2023年7月6日
- 本棚登録日 : 2023年7月1日
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