幼い頃から自分の存在意義に対する呪縛に悩まされてきたアイ。
養子という現実から常にまとわりつく疎外感と、恵まれた家庭に貰われた、というプレッシャーに押し潰されそうになる。
そんなアイは家族や親友からどんなに深い愛情を注がれても、なかなか素直に受けることができない。
そんな彼女も大人になり、様々な試練を乗り越えた先に辿り着いた彼女なりの答えとは。
ラスト、彼女の屈託のない真の笑顔が目に浮かんだ。
国や家族、友情そして愛。
西さんらしいこだわりが込められた物語だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
西加奈子
- 感想投稿日 : 2020年10月17日
- 読了日 : 2017年4月2日
- 本棚登録日 : 2017年4月2日
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