新書520 下流老人 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版 (2015年6月12日発売)
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著者による下流老人の定義は「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のことである。下流老人は①収入が著しく少ない②十分な貯蓄がない③頼れる人間がいない、という3つの特徴がある。
この下流老人は、元々生活力がない人はもちろん、現役時代は大手企業で勤めており、それなりに収入があった人でもなり得るというのが驚き。たしかに章をすすめていくと、離婚や病気・怪我など、予測できない出来事によって誰でも下流老人になってしまうリスクはあると思った。

最近連絡が取れるようになった姉がこれを読んで結婚出産に踏み切ったというので読んでみたけど、『家族や周囲の人との関係を作り助けてもらえた方が良い』と思ったんだろうな~個人的には子どもの存在によって下流老人に陥った事例もあり結婚の意欲は湧かなかった。笑
ただ、万が一の時には恥じらわず生活保護を受けようという気持ちにはなれた。まずはその必要がないように努力するという前提は大事だけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年5月14日
読了日 : 2021年5月13日
本棚登録日 : 2021年5月13日

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