まずはタイトルとデザインが面白い。
経済学とは銘打っているけれど、それらのおかげでだいぶと敷居が低い一冊のように感じられる。
そしてやはり内容も非常に丁寧でわかりやすい。
題名のスタバの他にも100均やコンビニなど、非常に身近な例を出しながら経済学の用語や考え方を学び取ることが出来る。
しかし本書において真に重要なのはそこではない。と僕は思う。
後半はそれら日常的ではありながらも、思考に移すのが憚られやすい政治の話が絡んでくる。
例えば子供の養育費の無料化が挙げられているが、表層的には良いものに見えがちなこの政策の落とし穴を、前半部で用いた用語と考え方によってわかりやすく解説している。
前半の導入部無しでこの話をした場合とでは、おそらく読者の理解度は歴然としていただろう。
難しいことをわかりやすく解説してくれる一冊というのは非常に貴重だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
雑学
- 感想投稿日 : 2010年9月1日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2010年5月25日
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