「心中」なんて不幸に酔った人間のヒステリーが高じて自滅するだけのことだとタカをくくってました。バラエティに富む、というのも変ですが、書き手によってこれだけ色々な表現が出来るテーマだとは思いも寄らなかったです。二人の関係も様々だし、そこに至るまでの心理も様々。哀しいものもあれば激しいものもあり・・・。文豪と呼ばれる人達が書いてるんですからそりゃ単純なものじゃないですよね。巻末の対談がまた面白いです。こちらはごく客観的に「心中」という事象をみてるんですが、男性のロマンチックさと女性の現実主義は反映されるよね・・・と妙に納得。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
国内小説
- 感想投稿日 : 2009年1月27日
- 読了日 : 2011年10月9日
- 本棚登録日 : 2009年1月27日
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