解説を読むと原題「Do evil in return」はまさにぴったりのタイトルなのが分かります。さて、報いを受けるのは誰なのか。
この作家さんの作品としてはあまり評価は高くないのではないかと思われます。犯人も結末も意外性はなく、もう一捻り期待していたのでちょっと残念。ただ心にやすりをかけられるようなヒリヒリした痛みがずっと続く感じや、言葉で人を傷つけるとしたらこれ以上のものはないだろうと思わせるような表現と状況設定はさすがです。ミステリの世界ではいくらでも同じようなことは起きているのに、この作品は読んでいて息がつまるようで、早くこの状況から脱したいと焦って読み進めてしまいました。なので結構読み落としがあるかもしれず、もう一度読み返したいのですが日常がある程度順調でないときつそうです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2014年11月11日
- 読了日 : 2014年11月11日
- 本棚登録日 : 2014年11月11日
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