今昔百鬼拾遺 鬼 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社 (2019年4月19日発売)
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本棚登録 : 1525
感想 : 157
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鬼、河童、天狗と3冊連続刊行、しかも別の出版社となるシリーズの第1弾。とはいえ、存在を河童で知って、鬼がなかなか見つからないということで、順序的には、河童の後となりました。河童は、多々良先生が出るのもあって、優先度上がったのもありますが。
本編で中尊寺敦子と呉美由紀の出会いがありますが、その点は読む順にはあまり影響なくすんなり入るのですが、3作読むと、この本が一番暗さや陰惨さを感じるところがあるので、その点ではこの本が先でもよかったと思います。
呉さんの関係者が絡むことで、他と感じが違うところもあるし、敦子さんも、理屈っぽさや後ろ向きっぽい感じがしてしまうからというのもありますが、何より事件の根本に関わる物のイメージがそうさせるのかもしれません。
鬼自体の話は少ないというか、何かに執着する人こそが鬼なのかという感じがしました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 百鬼夜行シリーズ
感想投稿日 : 2019年9月7日
読了日 : 2019年7月30日
本棚登録日 : 2019年6月30日

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