リファクタリング: プログラミングの体質改善テクニック (ObjectTechnologySeries 10)

  • 桐原書店 (2000年5月1日発売)
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この本こそが、「リファクタリング」という技術を体系だてたものです。
リファクタリングは、ソフトウェアパターンやユニットテストテスティングなどとともに、現代的なソフトウェア開発の基礎をなす技術の一つです。

「リファクタリング」という名前は、プログラマならほとんどの人が知っていると思います。
しかし、その本当の意味は、知らない人の方が多いのではないでしょうか。
コトバが一人歩きするというやつですね。

そのため、いまだにリファクタリングを「危険を犯して、既に動いているコードをいじくり回すこと」とイメージしてしまっている人は多いようです。
あるいは、実際「リファクタリング」の名のもとに、そういう犯罪行為を繰り返していたり。

リファクタリングは、危険な賭けなどではなく、安全を保証しながらコードを改善、または維持するための技術の体系です。
それは、まさにこの本で定義されたものなのです。

最近のIDEには、たいていリファクタリングのためのツールが組み込まれているか、またはプラグインのようなカタチで提供されています。
たとえばeclipseなら、コンテキストメニューにありますね。
これらのツールのほとんどは、この本で紹介されているテクニックを実装したものです。
リファクタリングツールが、実際にはなにをしようとしているのか、この本で理解することができます。
意図を理解した上で使用すれば、リファクタリングツールは絶大な威力を発揮します。
いいツールなら、プログラマの生産性に決定的な違いを生むでしょう。

「リファクタリング」を理解し、「リファクタリングツール」を使いこなして、あなたの生産性を新たなステージへ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ソフトウェア開発
感想投稿日 : 2010年5月29日
読了日 : 2010年5月28日
本棚登録日 : 2010年5月28日

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