11月そして12月 (中公文庫 ひ 21-6)

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年10月24日発売)
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本棚登録 : 137
感想 : 23
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晩秋の荒川の土手を走るランナーの姿が最後まで頭から離れなかった。高校も大学も中退してフリーター中の主人公。公園で偶然出会った女の子に一目惚れ。姉の自殺未遂、父の浮気発覚と平和な家族に突然持ち上がる問題を抱えながら、彼女の後を追う。別れがエンディングを務めているが、それほど悲しい感じがしないのは淡々と流れたストーリーの中に別れがテーマのトピックがたくさん出てきたからか。落ち込んでいる所にたまたま同級生と再会、クラスメートの消息を聞くシーンが唐突なのに何故か印象的だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハ行の作家
感想投稿日 : 2011年9月9日
読了日 : 2011年9月9日
本棚登録日 : 2011年9月9日

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