現実と幻想が入り乱れる不思議なミステリー。どこまでが現実だったのかどこが幻想だったのか、読み終わってもはっきりしない。一応現実の世界で起こったらしき事象は解決しているのだが全て理解するには紙と鉛筆が必要なくらい。軽く読んでいると最後でため息が出るかも。
カルト宗教のテロと言うちょっと古い題材ながらネット上で自然発生した宗教と絡めてあるのが読ませ所。読者を幻惑するいい小道具になっていた。不特定多数の参加する掲示板、今でこそ知らない人はいないだろうが、当時としてはなかなか目新しかったのだろう。
読書状況:読み終わった
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ハ行の作家
- 感想投稿日 : 2011年8月30日
- 読了日 : 2011年8月30日
- 本棚登録日 : 2011年8月30日
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