地上絵の謎を追ったマリア・ライヘの生涯 ナスカ 砂の王国 (文春文庫 く 11-7)

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年2月10日発売)
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感想 : 14
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 楠田枝里子がこんな本を書いていた事にまず驚いた。

 ナスカの地上絵の解明とその保護に生涯を捧げたマリア・ライヘの評伝です。
 地上絵と天文学の関連説を唱え、詳細な地上絵の地図を作成したライヘはその点である程度の評価はされていますが、学問的な分野では現在ではあまり支持を受けていません。
 彼女の功績は地上絵の保護に尽力したことにあります。彼女が地上絵を発見し、その重要性に気付き、保護に人生をかけなければ、間違いなく開発の波の中で地上絵は壊滅的な破壊を免れなかったと思います。

 強い意志で偏見や逆境に立ち向かった女性の評伝として評価できる本です。

 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年7月17日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年7月17日

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