まさかの映画化にびっくりしてます。6月9日公開!
日韓併合で日本が韓国支配を強めていた時代に、韓国の山野に緑を取り戻すために生涯をささげ、韓国人に愛された日本人・浅野巧の話です。
白磁とは朝鮮の磁器のことです。
当時の朝鮮では青磁だけが価値があるもので、白磁はつまらないものとされていました。しかし彼は白磁の『白』に純粋さと無垢の美しさを見出し、研究のかたわらに趣味で白磁を集めはじめました。
タイトルの『白磁の人』はその白磁の無垢の美と、主人公の清らかさを重ね合わせたものです。残念ながら若くして死んでしまうのですが、野辺送りの場面では、大勢の韓国の方々に囲まれて荼毘に付されます。それだけ慕われたのにはそれだけ韓国を愛し、韓国の方々を愛した人生があったからですが、その描写には涙を誘われました。
いつまで経っても心の清らかさを失わない人はいます。
大人になるにつれて純粋さを失ってしまう人と、そうでない人がいるのは一体なぜなのでしょう…
すぐには答えが見つかりません。
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- 感想投稿日 : 2011年6月19日
- 読了日 : 2012年4月22日
- 本棚登録日 : 2011年6月19日
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