藁のハンドル (中公文庫 B 1-30 BIBLIO20世紀)

  • 中央公論新社 (2002年3月1日発売)
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感想 : 24
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この本の中でいちばんシンプルなやつ

会社の利益をどう使いますか?
1. 会社を大きくするために使う
2. 従業員の給料を上げるために使う
3. 商品を見直してコストを下げるために使う

正解は3番。
会社が利益を得られたのは、消費者のおかげ。
だからその利益は商品のコストを下げるために使おう。
コストを下げれば価格が安くなる。
だから消費者の負担は減って、うれしい。
得た利益は、こうやって消費者にお返ししないといけないよ。

さらに、3番をやることによって、将来的には2番と1番も達成できる、ということも言われています。
商品が安くなることで購買力が上がる。
すると仕事が増えるので、給料が上がるし、会社も成長する。

再び得た利益をまた消費者に還元すれば、この好循環はずっと続いていきます。
つまり、3番の選択というのは、好景気、好循環の第一ステップです。
だから経営者は3番を選ぶしかない。
大衆第一。それ以外の選択はありえない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養・雑学
感想投稿日 : 2015年8月9日
読了日 : 2015年8月8日
本棚登録日 : 2015年8月5日

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