民主主義対民主主義 [原著第2版]: 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究 (ポリティカル・サイエンス・クラシックス 2)

  • 勁草書房 (2014年6月30日発売)
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感想 : 5

実は民主主義には二種類あって、
ほんのわずかでも多数になった勢力が全てを掌握する「多数決型民主主義」と
できるだけ幅広い勢力を意志決定に加えようとする「コンセンサス型民主主義」
に分類できる。そして後者の方がよりよい社会を作り出す可能性が高い、という論を立てている本です。

主たる部分では、日本を含む36カ国の民主主義体制を詳細に分析して、それぞれがどっちにどれだけ寄っているか、その結果どういう社会になっているかを分析しています。私は統計学がさっぱりなので(「バリマックス直交回転」って何!? 笑)この辺り、くわしい方が読めばもっと面白いかもしれません。

読了後、比較的コンセンサス型だった日本が、’90年代半ば以降、全力で多数決型に突き進んでいるのがとても不安になってきました。

……小選挙区制、やめない?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年1月31日
読了日 : 2015年1月30日
本棚登録日 : 2015年1月30日

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