古代中国 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2000年2月10日発売)
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本棚登録 : 115
感想 : 10
5

前々から知りたいと思っていた春秋戦国時代の一通りの流れを知るために読んだ。
序盤の先史時代に関しては何も知らなかったので、書かれた内容をただ受け入れるだけだったけど、中国神話の『盤古』の左目が太陽に、右目が月に、吐息や声が風雨や雷霆になったというのは日本神話のイザナギが三貴人(天照大神、月読命、須佐之男)を生み出した描写と類似していたのは面白かった。
春秋戦国時代より前の夏殷周時代も思っていたよりも長い時代だったことには驚いた。はっきり言って、殷と周の王朝交代を封神演義で知るぐらいだから何も知らないに等しいから、中々に面白く読めた。
春秋戦国時代は春秋時代は権威のみを残した周王朝を利用した諸侯の覇権を争い、戦国時代は新たな思想をどんどん取込み、今までの階層社会が崩れ、実力社会になっていったのは面白かったな。
これからは史記の小説辺りを読んで、個々の魅力的な物語を読んでいこうかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年12月22日
読了日 : 2014年11月19日
本棚登録日 : 2018年12月22日

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