[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
はじめにで書かれているように自分たちにとっては最も身近であるはずの現代史は小中高の歴史の授業では一度でも学んだ記憶がない。
その状況に危機感を抱く著者が現代史に対する認識を改めさせ、より良く現代史を学ぶために本書は書かれていると思う。
本書で取り扱う時代は日露戦争~太平洋戦争までで戦後史がどのような状況なのかを解説し、その源流として戦前の解説がある。
日露戦争後から第一次世界大戦にかけての日本は国際社会における自国の立ち位置をしっかりと見極め、国際的な地位を高めていく様子が解説されている。しかし、第一次世界大戦という大きな出来事の主流から外れていたことで国際社会の変化に気が付かず、古い認識のまま国際社会を突き進んだ結果が太平洋戦争に繋がるということがよく分かる。
これは現代においても同様で、より国際社会とのつながりが重要となった現代の方が国際社会がどのような状況であるかを適切に認識し、正しい選択をすることが国際社会の中で日本の立ち位置をしっかりとすることに繋がるということを指しているのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月1日
- 読了日 : 2020年3月24日
- 本棚登録日 : 2020年5月1日
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