[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
清の雍正帝という人物を解説している。
私は寡聞にして知らなかったのだが、彼が行った「太子密建」という後継者指名の方式は聞いたことがあった。
初めて聞いたときは画期的な方法だと思ったよ。
雍正帝という人物がどのような人だったのか、どのようなことを行ったのかがしっかりと分かる内容だった。
雍正帝が考えた地方から肯定に密奏される奏摺に対し、硃批を書き加えて返信するという仕組みは皇帝がすみずみにまで目を配ることができる感じた一方で仕事量が皇帝一人でこなせるのだろうかと感じた。
実際、乾隆帝の時代には形骸化していようだ。
それと硃批諭旨が書籍となり、現代まで残っていることが雍正帝の時代を深く知るための良い資料となっていることも印象に残ったな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月31日
- 読了日 : 2021年10月23日
- 本棚登録日 : 2021年10月31日
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