妖精島の殺人(下) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2009年10月7日発売)
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本棚登録 : 88
感想 : 17
3

作者の探偵に対する美学がちりばめられた作品でした。好みは分かれると思いますが、この作品のノリ、私は好きな部類ですな。
この作家さんの作品は、『冒険活劇モノのテイストで且つ、ミステリ風の世界観で探偵が活躍するエンタメ作品』と理解して楽しんでいるので、ミステリとしての辻褄がどうだとか、細かいことはグダグダ言いません(笑)

探偵真野原が登場するまでの間、閉ざされた孤島で、次々と人が死んでいく辺りはミステリとしてお約束の展開ですが、かなり盛り上がって楽しかったですね。
それにしてもこの作者さん、自作に登場するヒロインへの仕打ちが容赦ない気がする……。(探偵役は殺されないの法則じゃありませんが、普通、作中のヒロインは意外と安全ポジションにいるイメージがあるもので)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内ミステリ
感想投稿日 : 2012年6月29日
読了日 : 2012年6月29日
本棚登録日 : 2011年11月7日

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