シャーロック・ホームズの不均衡 (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社 (2015年11月19日発売)
3.21
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本棚登録 : 473
感想 : 61
3

似鳥先生の新シリーズ来ましたね! 冒頭に入ってる頭の体操みたいな問題から、既に物語は始まっている。

犯人が不可能犯罪を起こす必然的理由が「名探偵の遺伝子」を持つ者を洗い出すためのテストである、というのが面白い。その結果、遺伝子を持つ者と判定された人は国際的に争奪戦が行われるほどの貴重な人材なのだ、という世界設定。
御子柴の大財閥設定とか、格闘技はお手の物メイドの幸村さん、有能すぎる辰巳さん、そして妹を守るため使用人となり(ボーイのお仕着せがお約束すぎて良いです)探偵役をこなす天野兄妹と、私の好み的に萌えポイントしかなくて、とてもとても楽しめました。
ミステリのトリックとしては地味目なものが多い印象ですが、この「不可能犯罪はテスト」設定が良い感じに物語を生かしてて、次作も楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国内ミステリ
感想投稿日 : 2016年4月1日
読了日 : 2016年4月1日
本棚登録日 : 2016年4月1日

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