「アラブの春」を早い段階(フランスでは7月に出版)でまとめたもの。エジプト、チュニジア、リビア、モロッコ、イエメンと、マグレブ地域の国々を中心として一連の「反抗」(著者は「革命」という言葉を嫌う)における各国の対応をコンパクトに分析。青年たちの具体的エピソードが面白い。彼らによる新しい形の革命にベン=ジェルーンはかなり期待を寄せる。
もう少しつっこんだ話を次に期待。注釈はほしいところ。未邦訳だが、「反抗」の契機となったチュニジア人青年ブアジジにスポットを当てた"Par le feu"(『火によって』)も読みたい。
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- 感想投稿日 : 2012年1月14日
- 読了日 : 2012年1月14日
- 本棚登録日 : 2012年1月14日
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