切ない部分もあるけれど、根幹はとても優しいお話でした。見た後に、今までの価値観や日常を振り返って考えさせられるような…そんな気持ちになります。さすが是枝監督作品です。「そして父になる」を見た時と、後味が少し似ているかも…?と思いました。
四姉妹それぞれが、悩みを抱え、時に本音でぶつかり合い、一緒に過ごすことで楽しみ、喜び、葛藤し、傷つけあい、感情を吐き出し、向き合い続けます。「涙そうそう」を見た時も思いましたが、兄弟姉妹って、素晴らしいなぁと思います。私自身が一人っ子なので憧れる気持ちも強いのかもしれません。
「いい女ほど秘密が多い」海猫食堂のおばちゃんが、パートナーに言った言葉です。真っ先に、名探偵コナンのベルモットの名台詞を思い出しました。
「It’s a big secret. I’m sorry, I can’t tell you… A secret makes a woman woman…」
(秘密よ秘密、残念だけど教えられないわ…女は秘密を着飾って美しくなるんだから…)
おばちゃんの作るアジフライ定食…食べてみたいです。
「キレイにすると気分が上がる」と言って、次女が四女にマニキュアをするシーンがあります。落ち込んだ時は、よく寝て、よく食べて、自分を丁寧に扱う。マニキュアをすると本当に気持ちが上がります。戦闘力が上がる気がするというか…自分自身をキレイにする時間を使うことで満たされるというか…即効性がある回復方法なので、おすすめです。「あぁ…しばらくマニキュアしてないなぁ…真っ赤なの塗りたいなぁ…」そう思いました。
いつもの日常がどれだけ幸せでかけがえのない大切な時間なのかを思い出させてくれる…そんな映画です。
- 感想投稿日 : 2020年10月14日
- 読了日 : 2020年10月14日
- 本棚登録日 : 2020年10月14日
みんなの感想をみる