アラスカ物語 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1980年11月27日発売)
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一度アラスカの地に降り立った後は日本に後ろ髪を引かれながらもエスキモー達のために全身全霊で尽くしたフランク。
日本、アメリカ、エスキモーの魂を持つ彼が晩年に戦争の影響でアメリカによって強制収容所に入れられたのは人生における不条理極まりない。
ネビロがアラスカの地にフランクを縛り付けているような気もしたが、フランクが日本に一度足を踏み入れたら帰ってこない気がするのも無理ない。
彼がいなければエスキモーは生き残ることさえ困難になり、今の時代に血も伝統も受け継ぐことができなかっただろう
こんなにも偉大な日本人を私たち日本人はもっと知っておくべき

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年7月18日
読了日 : 2019年7月18日
本棚登録日 : 2019年6月3日

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