図書館本。新年1冊目。
あとで、文庫版を見つけたら買おうかと考えるくらい良かった。
舞台は、存在するのかしないのかわからない遊女のいる廓がひしめく島の話。本土と呼ばれる島からきた人間が、遊んでは帰っていく。腐臭が漂い島に生きている人間は夢をみないという島。
時代は、デンキが出てきている時代だが、舞台の島にはデンキが通ってなく前時代的な暮らしをしていた。このあるんだかないんだかわからない感じや、電気は知っているけどどういうもの?的な話をしているのがファンタジー要素を感じさせつつ、完全なファンタジーでもなく。その加減が絶妙で。
なんだかキラキラときれいな文章で、話は決して明るい話ではなく、むしろ暗く救いが無いような話だが、読んでいてとても心地よかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月1日
- 読了日 : 2023年1月1日
- 本棚登録日 : 2022年12月17日
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