病床にある正岡子規が、日々衰弱していくなかで見せる異様な食への執着の記録。
壮絶な病状の記述も霞んでしまうほどの飽食ぶり。死ぬ前にいろんな物を満足いくまで食べたい…そういう心境は理解できるのだが、その量たるや半端ではない。健康な人間より遥かに多い。「生きた証し」を残そうとする人は多いと思うが「食った証し」をここまで執着して残そうとする人は珍しい。
来訪する人々はのちに著名な俳人や文士になった人も多く興味深いのだが、何せ膨大な食の記述に圧倒される。
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- 感想投稿日 : 2021年8月24日
- 読了日 : 2021年8月23日
- 本棚登録日 : 2021年8月23日
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