ふしぎな国道 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2014年10月17日発売)
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感想 : 78
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筆者の本職はサイエンスライター。本書は筆者の趣味を一冊の本にしてしまった。鉄道マニアは数多くあれど、国道マニアというのは珍しい。同じマニア達の協力も得ながら書かれたタモリ倶楽部的な本。

国道は高速道路と違い、道路法で定義が定められていながらもキッチリした規定はなく、そのため欠番があったり、標識の規格がいろいろだったり、「階段国道」や民家の間の人ひとりがようやく通れるような幅の国道、車が通れない山道など、マニアが「酷道」と呼んで親しんでいる変わった物が多数存在する。逆にフェリーの海上航路も「国道」認定されていたりと、距離も環境も様々。県道に至ってはその距離わずか7メートルというにわかに信じがたい場所もあるらしい。

ウチのすぐ近所にも国道のレアな場所が載っていてなんだか嬉しくなった。世の中いろんなマニアがいて、掘り下げていくと結構楽しめることがわかる、面白い本だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月27日
読了日 : 2023年8月27日
本棚登録日 : 2023年8月27日

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