李歐 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年2月8日発売)
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本棚登録 : 4508
感想 : 585
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初・高村薫。もともと、書店で見かけたときに何となく気になってた。何となくといっても、それなりに理由は分かってて、“きっと中国史に関連した歴史小説なんだろうな”と思ってたから。水滸伝にも、字違いのリオウって出てくるし。で、最終的に読むきっかけになったのは、先だって目を通した、“悪の読書術”の新書。その中でも取り上げられてて、“これはいよいよ読まないと”となった次第。結果的に、内容は全く歴史と関係なくて、完全に現代小説・フィクションでした。ハードボイルド系の話で、これ以上暴力に振幅が振れると、きっと好きになれなかったと思うけど、そういった描写はそんなに多くなかったからよかった。それにしても、どこを開いても一面字で埋め尽くされてて、会話文さえ普通の文章中に組み込まれてることもしばしばだから、ボリューム感がすごかった。一気に読み通すには、だいぶ根気が要る作品でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代小説
感想投稿日 : 2012年11月29日
読了日 : 2012年11月28日
本棚登録日 : 2012年11月29日

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