SOSの猿

著者 :
  • 中央公論新社 (2009年11月26日発売)
2.94
  • (142)
  • (472)
  • (1166)
  • (585)
  • (163)
本棚登録 : 7012
感想 : 930
3

少なくとも、これまで読んだ伊坂作品(殆ど全部だけど)の中で、本作が一番好きじゃないのは間違いない。彼の作品中、こんなに読みづらく感じたのは初めて。いつもの流れるような文章運びはどこへ?本サイトにおける採点を含め、良い評判を聞かなかったから、これまで避けてきた本作。でも、他の諸作品が軒並み好きな自分なら、きっと楽しめるだろうっていう思いがあった。所詮、いちファンではあっても、マニアではなかったってことやね。でも悔しくて、読みながらなぜ面白くないのかを色々考えた。で思い至った理由の一つは、漫画とのコラボ作品だからっていう点。テーマに制限がかかる分、自由気ままに書ききれなかったのでは?あと、理由1とも絡むけど、心理学と西遊記っていう本作のテーマを、本当はあまり好きじゃないのでは?で、必然的に咀嚼不十分になってしまい、中途半端な出来になったんじゃないかとか思ってしまいました。満点をつけたかったんだけど、残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代小説
感想投稿日 : 2019年12月9日
読了日 : 2019年12月8日
本棚登録日 : 2019年12月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする