少なくとも、これまで読んだ伊坂作品(殆ど全部だけど)の中で、本作が一番好きじゃないのは間違いない。彼の作品中、こんなに読みづらく感じたのは初めて。いつもの流れるような文章運びはどこへ?本サイトにおける採点を含め、良い評判を聞かなかったから、これまで避けてきた本作。でも、他の諸作品が軒並み好きな自分なら、きっと楽しめるだろうっていう思いがあった。所詮、いちファンではあっても、マニアではなかったってことやね。でも悔しくて、読みながらなぜ面白くないのかを色々考えた。で思い至った理由の一つは、漫画とのコラボ作品だからっていう点。テーマに制限がかかる分、自由気ままに書ききれなかったのでは?あと、理由1とも絡むけど、心理学と西遊記っていう本作のテーマを、本当はあまり好きじゃないのでは?で、必然的に咀嚼不十分になってしまい、中途半端な出来になったんじゃないかとか思ってしまいました。満点をつけたかったんだけど、残念。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
現代小説
- 感想投稿日 : 2019年12月9日
- 読了日 : 2019年12月8日
- 本棚登録日 : 2019年12月8日
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