光圀と言えば、水戸黄門様ですね。
でも、あのテレビドラマは忘れて頂いて。
水戸徳川家に生まれ、兄もいるのに世子に選ばれた幼い頃の光圀。
兄への対抗心もいつしか「なぜ自分なんだ」との疑問に変わり、
青年期は傾きに傾くことに。
厳格な父からの烈しい試練に耐えた光圀はだんだんと詩歌で天下を
獲るという思いを抱くようになっていく。
佳きライバルたち、あの兵法者との邂逅、素晴らしい妻との出逢い、
そして、そんな彼らとの別離。
史記の編纂に生涯をかけた光圀だったが、晩年ある家臣を自らの
手で殺めることになるのだが、その理由が最後の最期まで引っ張られ、
そちらも気になってどんどんとページを捲らせてくれる。
いやー、ホントに面白かった。
中盤の別離の連続のところではとことん泣かされてしまったしね。
水戸黄門が好きだった母にも読ませてみようかな。
ギャップにどれだけ驚くか楽しみだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あ行
- 感想投稿日 : 2015年7月7日
- 読了日 : 2015年7月7日
- 本棚登録日 : 2015年6月7日
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