逃亡くそたわけ

著者 :
  • 中央公論新社 (2005年2月26日発売)
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本棚登録 : 522
感想 : 127
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精神科の入院先から脱走した鬱と躁の二人が九州を縦断する。
メジャートランキランザーがバンバン出てくるのも臨場感をあげている。
病人でありながら、自分が病人であることを自覚している二人は、一体何を感じたのか。
なにも明確な答えは書いていないけど、なごやんの最後の言葉は読者に投げかけているのかもしれない。
この作品自体が双極性障害そのもののようにできていて、なかなか面白い作りだと思う。
開放の先には閉塞があり、人はそこを行ったり来たり。
誰だって病気になっちゃうよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2010年6月12日
読了日 : 2010年6月12日
本棚登録日 : 2010年6月12日

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