精神科の入院先から脱走した鬱と躁の二人が九州を縦断する。
メジャートランキランザーがバンバン出てくるのも臨場感をあげている。
病人でありながら、自分が病人であることを自覚している二人は、一体何を感じたのか。
なにも明確な答えは書いていないけど、なごやんの最後の言葉は読者に投げかけているのかもしれない。
この作品自体が双極性障害そのもののようにできていて、なかなか面白い作りだと思う。
開放の先には閉塞があり、人はそこを行ったり来たり。
誰だって病気になっちゃうよ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年6月12日
- 読了日 : 2010年6月12日
- 本棚登録日 : 2010年6月12日
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