東村アキコの作品を読むのはこれが初めて。
ある主婦(後にマリアと名乗る)から夫の浮気調査を依頼される明智五郎。
そして夫を殺し明智の前から姿を消したマリアは明智を自分の元へ導く為に犯行を重ねていく……
タイトルから「喰いタン」か推理力は ずば抜けているのに探偵稼業には関心の無い美食家の明智小五郎の孫(もしくは曾孫)が警察にむりやり協力させられ事件を解決するというような物語だと思っていたのだが……
正直このての内容は90年代のドラマでよく観られたのであまり目新しさを感じない。(個人的にはどことなく「沙粧妙子 最後の事件」を彷彿させる。)
何故マリアは明智の存在に拘り(自分と明智をアダムとイブに準えているが)、犯行を重ねるのか?
そして、明智も目の前に殺人犯(マリア)がいるのにも関わらず一夜を共にしようとしたり、事件解決よりもマリアの犯行をゲームと称して楽しんでいる辺り良識を疑うというか人物像がよく解らない。
と、説明不足が気になりモヤモヤする。
マリアの犯行動機はストーリーが進むにつれ(もしくは物語のラストに)明かされるのだろうが、せめて明智の人物像(性格)ぐらいは最初からきちんと説明してくれたら良かったのだが……
取り合えず続刊は出たら買う予定。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2016年4月11日
- 読了日 : 2016年2月26日
- 本棚登録日 : 2016年4月11日
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